いまさら君の名はについて、その3

前回、前々回に続き今回も「君の名は」に関する話題です。しかし、今回は本当に感想以下のただの思いつきというか、自分の中のひっかかりを書くだけになると思います。
 それはどういうことなのか具体的に言えば、SF的な設定で愛するもの同士があるとき引き離されて相手の名前を思い出せなくなるという「君の名は」と似た展開をアニメで昔見た覚えがあるんです。
 その作品では、両想いではなく片想いだったと思うのですが、主人公の少年が恋心を抱いている学校の先輩の少女がなんやかんやあってタイムマシンに乗って別の時代に行ってしまって、それによって取り残された少年は先輩の名前や存在を忘れてしまうというものだったと思います。
 多分週刊ストーリーランドか何かだったと思うのですが、よく覚えていません。
というか「君の名は」を見るまではすっかり忘れていました。
あれは一体なんだったのか。そんなもやもやが不本意にも残ってしまいました。
主人公がヒロインのことを忘れないために必死に名前を書きまくるという鬼気迫るシーンのインパクトとヒロインが屋上からタイムマシンで旅立っていくシーンのイメージだけは強く残っているのですが、他はさっぱりです。謎です。もしこの話で分かる方がいらっしゃったら教えて欲しいです。
では。

続・いまさら君の名はについて

 前回は浅い感想だけで済ませたこのテーマだけれど、今度は自分の中で思いついた、さらに薄っぺらい印象レベルの話をしようと思います。

 さて、本作はジャンル分けするなら恋愛もののカテゴリーに入ると思います。
そこでふと思い出されたのが丁度去年の今頃に放送された「耳をすませば」でした。
どちらも少年少女の恋愛もので傑作という点が共通していますが、その描かれ方はある種、対極的とも言えると思います。
 それは一方はSF的な設定が強く作品の肉付けになっているのに対して他方は美化や理想化はあれども超常的なことは起こらない現実的な作品となっているためです。
 この違いによって「君の名は」は常に変化に富み刺激に満ちた作品で、「耳をすませば」は花やかながらも落ち着いた作品という対称的な印象を私にもたらしました。
この差異は恐らく好みの分かれる部分で、どちらも素晴らしいのですが、個人的にはやはり幼少期から知っている「耳をすませば」の方が見ていてしっくりくるのです。
そんなところです。

いまさら君の名はについて

地上波初放送ということで今更ながら「君の名は」を観てみました。
新海誠監督作品は「雲の向こう約束の場所
しか他に観ていませんし、ディープな部分は他の人が既に語り尽くしているので浅い感想だけ書きます。

 作品を観てまず目を引かれたのは背景の緻密さや細かい光の表現などの映像の美しさと技術の高さですね。そこが本当に素晴らしい。予算次第なところもあるかも知れませんが、これは新海監督がこれまで積み上げてきたものがあってこその産物だと思います。

 次にストーリーですがこれもまた様々な設定やキャラクターなどの素材を最大限活かしていて素晴らしい構成と演出だと思いました。少し難解なところもありますが、それが逆によく分からないところをもう一度観て解消したいという気持ちが自然と生まれてくる絶妙な塩梅で実によく出来ています。
 
 もちろん人によっては合わないこともあるとは思いますが、特に非の打ち所は感じませんでした。作品としての完成度はきちんと狙い通りに達成していると思います。
 新海監督のこれからの活躍に期待が湧いてくる良い作品でした。
 

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