続・いまさら君の名はについて

 前回は浅い感想だけで済ませたこのテーマだけれど、今度は自分の中で思いついた、さらに薄っぺらい印象レベルの話をしようと思います。

 さて、本作はジャンル分けするなら恋愛もののカテゴリーに入ると思います。
そこでふと思い出されたのが丁度去年の今頃に放送された「耳をすませば」でした。
どちらも少年少女の恋愛もので傑作という点が共通していますが、その描かれ方はある種、対極的とも言えると思います。
 それは一方はSF的な設定が強く作品の肉付けになっているのに対して他方は美化や理想化はあれども超常的なことは起こらない現実的な作品となっているためです。
 この違いによって「君の名は」は常に変化に富み刺激に満ちた作品で、「耳をすませば」は花やかながらも落ち着いた作品という対称的な印象を私にもたらしました。
この差異は恐らく好みの分かれる部分で、どちらも素晴らしいのですが、個人的にはやはり幼少期から知っている「耳をすませば」の方が見ていてしっくりくるのです。
そんなところです。